7月7日 1st ステージ

七夕の夜でしたが、あいにくの雨模様。でもお客さんはほぼ満員。

このところ毎年のように来日してくれるジョン・ピザレッリ。今回は春に出た新しいアルバムを引っさげての公演。
メンバーはいつもと同じ。ベースで弟のマーティンを始め、すっかり気心の知れた、という雰囲気。いつものように全員スーツにネクタイのきちんとした姿なのが、いまどきはかえって新鮮だったりする。

新作はデューク・エリントンのカヴァー集。CDのほうはサックスやトランペットも入ってビッグバンド風だが、ライヴではもちろんホーン・セクションはない。でもまったく違和感はなくて、これはこれでしっくりくる。
特に今回は、スペシャルゲストとして、ジョンのお父さんのバッキー・ピザレッリも途中から参加。ジョンとのツイン・ギターで盛り上がる、盛り上がる。
といっても、丁々発止、というよりは和気藹々の雰囲気。ジョンがソロをやってるとき、お父さんが「ほほう、お前もちょっとはやるじゃないか」みたいな表情で見ているのが、なんとも素敵。
反対にジョンのほうはお父さんの演奏を「うわ~、やっぱり凄いな」と素直に認めている様子が微笑ましい。

いつも同じ感想になってしまうけど、ジョンたちの演奏は粋でスウィング感が効いていて、文句なしに楽しい!肩も凝らず、理屈ぬきに楽しめるステージだった。
バックもオーソドックスなスタイルだがなかなかのつわもの揃い。ドラムのテデスコの演奏が、かっちりしていて好きだな。ピアノのフラーも前回より存在感が増したようで、前よりソロをたくさん披露していた。

演奏中、マーティンがしょっちゅうこっちを笑顔で見ているので何かと思っていたら、私のすぐ前の席の人が知り合いだったらしく、終演後そちらのテーブルへ挨拶に来た。と思ったら続いてジョンもやってきたのでびっくり。えっ、目の前にいるんですけど(汗)。手を伸ばせば触れる距離。いえもちろん触りませんでしたけど(笑)。こっちを向いてくれたら握手してもらおうと思ったけど、残念ながらそのまま行ってしまった。惜しかったな~。

JOHN PIZZARELLI with special guest BUCKY PIZZARELLI
"A Tribute to Duke Ellington"

John Pizzarelli(vo,g),
Bucky Pizzarelli(g),
Larry Fuller(p)
Martin Pizzarelli(b),
Anthony Tedesco(ds)