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日本の素朴絵展 [美術]

三井記念美術館
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index.html
「ゆるい、かわいい、楽しい美術」という副題のついた展覧会。
古くは埴輪から、江戸時代後期の禅画などまで、様々な種類の素朴で親しみやすい作品が並ぶ。
現代人から見るとどれもゆるくてちょっと可笑しくて、見ていると口元がほころんでくる。
ただ、一口に素朴と言っても、例えば江戸時代の白隠や仙崖など禅僧が庶民にわかりやすくと描いたものと、古代の埴輪や初期の仏像などとは同列にはできないとも思う。そういった古代のものは、当時としては精一杯、いや最先端の芸術表現での信仰の表れだろう。
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はにわ(猪を抱える猟師) 1躯 古墳時代

こういった素朴な絵には庶民が楽しむためのものが多いが、中でも室町時代以降の絵巻は説話も含めて数多い。そして話の内容は結構シリアスなのに絵のほのぼのさとのギャップが大きくて、今の目から見るとかえって笑えない部分もあるのが面白い。
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かるかや 2帖 室町時代・16世紀

仏像では円空仏などもあり、見応えは十分。夏休みなのでお子様にもわかりやすくて楽しめる展覧会。
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