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ボストン美術館の至宝展 [美術]

東京都美術館
http://boston2017-18.jp/

一応章立てとして、古代エジプト、中国、日本、フランス、アメリカ、現代、、、などとなっているのだが、エジプトがあってギリシャやローマがない、とか、フランスといっても19世紀以降ばっかりとか、なんか妙に偏ってるな、と思ったら、作品を寄贈したコレクターごとの特集なのだという。こういう切り口は初めて聞いた。ふうん、なるほど。とはいえ、こちらはコレクターになぞ興味がないので、その辺の説明はさっと流す。

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陳容
《九龍図巻》(部分)
中国美術から。巻物なのでそんなに大きくはないのにこのド迫力。この正面向いた顔、珍しい。
この展覧会でいちばん気に入った作品。

日本画のコーナーでは、曾我蕭白や、酒井抱一、喜多川歌麿など。
英一蝶の巨大な涅槃図が目玉。

フランス絵画は19世紀。ゴッホやモネ、セザンヌなど印象派、ポスト印象派が中心。

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最大の売りはゴッホの「ルーラン夫妻」が揃って出品されていること。
背景も違うし、最初から対になった作品ではなさそう。ルーラン夫人の背景がゴッホらしくて素敵。

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ジャン=フランソワ・ミレー
《編み物の稽古》
貧しいけれど温かな母子の情景。ミレーが農民に注ぐ眼差しが優しい、大好きな一枚。

もちろんご当地アメリカ絵画のコーナーも。オキーフ以外はあまり知らない名前が多かった。
むしろその後の版画、写真のコーナーでホーマー、ホッパー、アンセル・アダムスらが並んでいた。

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エドワード・ホッパー
《機関車》

最後は現代作品。ウォーホール、ホックニーは当然として、並んで村上隆もあった。

ボストン美術館ほどの規模のコレクションから選ぶのだからどれを持ってくるかも決めるのは大変だろう。見る方も、あれが見たかったとか、またこれかとか、贅沢を言い出したらきりがない。
十分に素晴らしい作品が並んでいる。日本で見られるんだからありがたいと思わなくっちゃ。



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