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藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた! [美術]

東京藝大美術館
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2017/collection17/index.html#top

藝大創立130周年記念の展覧会だとか。藝大が所有する美術品、卒業生や教授らの作品などを集めた、「大」コレクション。

第一部は名品として資料として集められた古美術が並ぶ。古くは奈良時代の仏像から江戸時代の絵画まで。

OgataKourin.jpg
尾形光琳 槇楓図屏風
よく見ると不思議な絵。一本だけ真っ直ぐな槇。構図的に均整が取れてなくてバラバラな感じもするけど、でも綺麗。(色がクリスマスっぽいとか思ってしまって、なんかすいません)

近代編では明治から昭和にかけての作品が並ぶ。
TakahashiYuichi.jpg
高橋由一 鮭
明治の洋画といえば真っ先に頭に浮かぶ一枚。ただし由一は藝大卒でも教えたこともなく、芸大とは縁がないそうだが、それでも明治の油絵の代表作としてここに展示とのことだった。

OguraYuki.jpg
小倉遊亀 径
これは前にもどこかで見たな。なんてことない光景だけど、見ているとうきうきしてくる。お母さんと子供、それに犬も歩調を合わせて行進しているような。

第二部はテーマ編としていくつかの特集展示。
ここには比較的新しい卒業生の作品などもあったが、やはり惹かれるのは昔のものの方なのは申し訳ないが仕方ない。

平櫛田中の作品もいくつかまとめて展示。

Katujinsen.jpg
平櫛田中 活人箭
明治41年にはじめ石膏で作ったものを昭和37年木彫で再制作したものだそう。凄い迫力。
どの作品だったか、下の台に「芸大がくれというからやる」みたいなことが書いてあって、面白い人だなあ。

卒業制作のコーナーでは、横山大観、山口蓬春、高山辰雄と言ったそうそうたる名前が並んで壮観。

また、現代作家の若き日の自画像では、千住博、村上隆、山口晃など現代の売れっ子作家の自画像がずらりと並んで楽しい。千住博の人物画なんて初めて見たし。

その他、岡倉天心や藤田嗣治に関する写真や資料などもあったり、まさに藝大の歩みを展示する展覧会。
まあ、そういうことに興味がなくても、コレクションの名品だけでも見に行く価値十分にあり。
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