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夏休み文楽特別公演第一部 [舞台]

7月22日(日) 国立文楽劇場

夏の文楽公演は三部制。第一部は毎年子供向けなので今まで見たことがなかったが、今年は清十郎さんがこの部しか出ないので見てみることにした。

一・鈴の音 すずのね
咲甫・相子・希・靖、宗助・清丈・龍爾
簑二郎の河太郎、勘市のコン平、紋臣の初音、紋秀の狩人

勘十郎が昔自分の子供の幼稚園で見せるために作ったものを改訂したものとか。出てくるのは河童と狐、そして人間の狩人だけというシンプルさながら、どれもちゃんとした三人遣いだし、義太夫も本格的。お話も楽しくて子供に文楽に親しんでもらうにはぴったり。さすが勘十郎さん!

二・解説・ぶんらくってなあに 
簑紫郎
鑑賞教室だと三業の説明をするが、ここでは人形に絞っての解説。客席から子供を三人舞台に上げて実際に主左足を体験してもらうなど、なかなかの盛り上がりだった。

三・西遊記 さいゆうき
 水簾洞の段 ・ 閻魔王宮の段 ・ 桃園の段 ・ 釜煮の段
英・三輪・南都・津國、團七・團吾・寛太郎・清公
清十郎の孫悟空、玉志の閻魔大王 他

おなじみの西遊記から、まだ三蔵法師に出会う前のいたずら者の孫悟空を描いた部分を。
こちらも子供が大喜びな話で、セットもなかなか大仕掛けのスペクタクル。清十郎の孫悟空は大暴れしたかと思えば、客席後方から現れて通路を歩いてきたり、最後は宙乗りまで見せちゃう大サービスで大人も子供も大喜び。もちろん、義太夫はあくまで正攻法。私のようにすでに文楽に親しんでいるものにはかえってビックリな感じだが、子供や初めての人に親しんでもらうには良いみたいで、客席もとても沸いていて、なんだか新鮮。(市長も曽根崎心中じゃなくてこっちを見れば文楽は難しい、なんて言わなかったかも)

終演後はロビーに猿や狐の人形を持った人形遣いさんが出て、子供たちと記念写真に応じていた。また見たい、という子供がたくさんいると良いなあ。

タグ:文楽
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