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尾上菊之助チャリティ舞踊公演 [舞台]

7月12日(火) 浅草公会堂

「東日本大震災復興に向けて ―祈り―」
と題された特別公演に行ってきました。
一日二回公演、売り上げは全て義援金に、と言う菊ちゃんの心意気に感銘。
開場時間直後は、菊ちゃん自ら挨拶にロビーに立っていたそうだが、これには間に合わず残念でした。

演目は
一、上 :子守(こもり)
                  尾上 右 近
  下 : うかれ坊主(うかれぼうず)
                  尾上 菊之助
二、藤娘(ふじむすめ)
                  尾上 菊之助

始めに右近君の子守。名子役として鳴らした右近君、踊りも子供の頃から上手かった。子守もきびきびとした動き。クドキの色気はさすがにまだないが、かわいい娘の子守を丁寧に見せた。

うかれ坊主を菊ちゃんがやると聞いたときは、正直びっくり。だって菊ちゃん、二枚目以外の顔観たことないもん。それもよりによって、うかれ坊主?お父さんのも観たことないよなあ。富十郎さんの、あのひょうひょうとした名人芸が頭に残ってる演目。
案の定、登場したときは笑いそうになっちゃった。願人坊主、と言うより、まだ修行中の小坊主さんみたいな可愛さ。踊りはさすがにきちんとしていて、安定感があって上手い。いろんな人物の踊り分けなどは、まだ富十郎さんみたいに鮮やかには行かないが、一つ一つきちんとやってる印象。そしてまた、あんな格好していても、流し目の色っぽいこと!あんな綺麗な願人坊主いたら、お布施弾んじゃうよね。

そして休憩を挟んで「藤娘」。
小汚いうかれ坊主から、綺麗な綺麗な藤の精へ、それこそあっと言う変身。明かりが点いたとき、場内がどよめいた。う~ん、菊ちゃんはやっぱりこっちがお似合いだわ~。綺麗でかわいくて、ほんのりとした色気があって、それは素敵だった。酔った様子を見せるところなんか、ぞくぞくするくらい綺麗で、でもあくまで品がいいのよ、菊ちゃんは。
3階席だったけど、もう十分に目の保養させていただきました。

踊り三題、7時開演で8時半には終わってしまう短い公演でしたが、お客さんはみんな満足したと思う。なにより、菊ちゃんはじめ、出演者の方々の気持ちが嬉しい公演でした。
タグ:菊之助
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