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並河靖之七宝記念館 [美術]

8月17日
夏休みで大阪に帰省。やっぱり東京よりずっと暑い。でもこっちの人たちは、「今年はまだまし」と言う。げっそり~。
そんな暑さの中、友達と京都でデート。

まずはランチをと言うことで、烏丸御池のレストラン「蒼」へ。
http://kyotoism-ao.com/index.html
近頃流行の京都の町屋を改造したと言うお洒落なお店。普段は予約でいっぱいだそうだが、この日はお盆休み中のためかそれほど混んでいなくて、すぐに入れてもらえた。
店の奥には畳敷きのお座敷もあるが、そこもテーブルと椅子が置かれている。
頂いたのはいちばん安いランチのコース(1890円)
 前菜(ガスパッチョに鯛のカルパッチョが入っている、夏らしい一品)
 パスタ(ベーコンとクレソンのパスタ)
 メイン(スズキのポワレと季節の野菜)
 デザート(アイスクリームとアール・グレイ風味のブリュレ)
 パン
 コーヒー(追加料金150円)

味はどれも比較的あっさり目で上品。盛り付けがとてもきれいで器もお洒落。量は少なめなので、私たちにはちょうど良かったけど若い人や男の人には物足りないかも?

お腹が満足した後は、本日のメイン、東山の並河靖之七宝記念館へ向かう。地下鉄の東山駅のすぐ近く、三条通から一本入った裏通り。

http://www8.plala.or.jp/nayspo/index.html

パンフ1.JPG
例年は夏は休館するらしいが、今年は京都市観光協会の「京の夏の旅・特別公開」として開館中。
並河靖之は明治から大正にかけて七宝焼きを発展させた人物で、その作品は繊細華麗を極め、万国博などを通じて海外で高く評価されて作品の多くは海外に渡って日本に現存するものは少ないのだとか。

この記念館は並河の旧邸で、表は町屋造り、主屋は御殿造りという凝ったもの。庭に面したガラス戸が当時としては斬新で、このガラスは今では手に入らない貴重なものだそう。
また庭も規模は大きくないが、明治の有名な作庭家小川治兵衛が手がけた、琵琶湖の疎水を引いた池を配し、数々の置石や石燈籠が目を引く緑豊かなもので、邸宅の中からの眺めが見事。
(庭や建物の写真は上手く撮れなかったので、興味のある方はHPをご覧下さい)

IMGちらし.JPG
展示されている作品数はそう多くないが、どれもため息が出そうな細かい図柄ですばらしく美しい。琳派の蒔絵などにも通じる柄だが、彩色が繊細で華やかで、外国で人気があったと言うのもわかる気がする。
七宝にもいくつかの技法があるそうで、並河が主に手がけたのは「有線七宝」というもので、下絵に沿って金や銀の細いテープ状のものを貼り付け、その線の中に釉薬をさす、と言うものらしい。だが作品はどれもとんでもなく細かい柄で、一体どうやってこんな絵に線を貼り付けたのか、と信じられないくらい。
並河の作品を見たければここより「清水三年坂美術館」のほうがたくさん見られるそうなので、ぜひ機会を見つけてそちらにも行ってみたい。


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