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最近読んだ本から [読書]

歓喜する円空

歓喜する円空

  • 作者: 梅原 猛
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/10/28
  • メディア: 単行本


昨年「仏像展」で円空の仏像をまとめて観て以来、ちょっと気になっていた円空の生涯をたどった本。でも梅原さんの本らしく、ただの伝記ではなくて、仏教の知識があまりない私にはいささか難しかった。円空入門編とは言えない。とは言え、作品の写真も多く、円空への理解が多少は深まったか。

円朝芝居噺 夫婦幽霊

円朝芝居噺 夫婦幽霊

  • 作者: 辻原 登, 菊地 信義
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/03/21
  • メディア: 単行本


円朝の落語といえば、「文七元結」などで歌舞伎ファンにもおなじみ。その円朝の未発表作が発見された!? 虚実ないまぜの、でも円朝なら書きそうな、と思ったり。

きみのためのバラ

きみのためのバラ

  • 作者: 池澤 夏樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 単行本


池澤さんの文章には、適度な緊張感があって好き。短編では特に。

巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

  • 作者: 京極 夏彦
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 新書


京極さんのスト-リーテラーとしての才能はすごい。これも、昔から伝わる怪談を「仕掛け人」みたいな仕事に結びつけていく腕前に脱帽。

ロング・グッドバイ

ロング・グッドバイ

  • 作者: レイモンド・チャンドラー
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2007/03/08
  • メディア: 単行本


村上春樹の小説、特に長編は、プロットに付いていけなくて好きになれない。「海辺のカフカ」なんて、どこが面白いんだろう、と思ってしまった。だけど、彼の文体は好きなんだな~。というわけで、彼の小説より翻訳の仕事の方が気に入っている。

芝居譚

芝居譚

  • 作者: 片岡 仁左衛門
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 1992/10
  • メディア: -


当代のお父さん、十三代目の芸談。生の舞台は数回しか観られなかったけれど、ほんとに立派な役者さんだった。壮年の頃の舞台を拝見したかった、と思わせる芸談。

風の墓碑銘

風の墓碑銘

  • 作者: 乃南 アサ
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/08/30
  • メディア: 単行本


久々にコンビ復活の主人公の女刑事音道貴子と中年刑事滝沢保の、相変わらずぎくしゃくした、しかし昔よりお互いを認めあってもいるような微妙な関係が可笑しい。


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